地方公共団体の内部統制評価報告書の公表状況調査【埼玉県編2の2】

・その2では、和光市、朝霞市、新座市を取り上げる。

Ⅰ.和光市

・和光市は、令和6年度の内部統制評価報告書を作成しているが、ガイドラインの標準的な形式に沿ったものではなく前年度と同様独自の報告書となっている。

・内部統制の評価に代わるものとして、以下の9つの項目について、内部統制の取組及び成果を記載するとともに、各項目に【是正・改善を要する事項】を記載している。
⑴ 現金・預金管理の徹底
⑵ 適正な業務委託
⑶ 適正な事務専決による事務執行
⑷ 公印の取扱いの厳格化
⑸ 行政手続に関連する法令等の正確な把握
⑹ 公益通報制度の透明性の確保
⑺ ハラスメントの防止
⑻ 業務執行体制の確保
⑼ コンプライアンス意識の醸成

§和光市の内部統制に関する取組: https://www.city.wako.lg.jp/shisei/seisaku/1006568/1010614/1009599.html

Ⅱ.朝霞市

・朝霞市は、毎年度内部統制運用状況報告書を作成している。令和6年度においては、内部統制に関する取組状況を記載するとともに、

3 リスク管理に関する取組
(2)リスク事例に関する情報の共有化
 ①記者発表を行った事例に対する対応(4件)
 ②その他のリスク事例等(41件)
(3)過年度に発生したリスク事例(3件)
(4)監査結果等に対する対応と共有化
 ①令和5年度定例監査に対する対応状況[令和6年度実施分]
 ②令和5年度決算審査に対する対応状況[令和6年度実施分]
について記載している。

§朝霞市内部統制運用状況報告書(令和6年度取組状況)を作成しました:https://www.city.asaka.lg.jp/soshiki/2/reiwa6-naibutousei.html

Ⅲ.新座市

・新座市は、毎年度内部統制運用状況報告書を作成している。令和6年度においては、内部統制に関する取組状況として、3リスク管理に係る取組で、以下のような4項目と概要を記載している。

(1)リスク評価シートによるリスクの把握・評価
 15項目のリスクと、それぞれの抽出状況(リスク該当所属数)、評価結果(運用において「不備あり」となった所属数)を記載。

(2)リスク事例に関する情報共有
 令和6年度は10件の事故報告があった。『そのうち「議会の議決を経ずに行った小学校教員用教科書及び指導書の買入れについて」及び「不正アクセスによる個人情報流出の可能性について」は、組織内外への影響が大きく、重大な不備に該当するものと判断した。』としている。

(3)定期監査等の結果に関する情報共有及び対応
 定期監査において3件の指摘事項があり又、決算審査において3件の指摘事項があった。指摘内容については全庁への共有の他、対応状況について記載。

(4)重点取組事項の設定と対策の検討
 (4)は令和6年度の新たな項目として以下を記載している。
 令和6年度の目標である「事務執行における監査指摘事項ゼロ」を達成するための具体的な取組を「重点取組事項」として設定した。
 重点取組事項は、毎年多くの事故が発生し、定期監査等でも指摘を受けていることとして、「①郵便・メール・FAXの誤送付対策」、「②支払誤り対策」及び「➂支出負担行為手続の不備対策」とした。
 また、各所属において、重点取組事項に係る対策を検討する機会を設け、職員一人一人が「事務を適切に行うためにはどうしたらよいか。」を主体的に考える機会とした。

§新座市内部統制:https://www.city.niiza.lg.jp/soshiki/1/naibutousei.html

以下、次号。

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